高音が聞こえにくくなる?難聴のタイプとその症状について

難聴

普通の音や低い音は聞こえるのに、高い音が聞こえなくなるというタイプの難聴があります。
高音は神経に触りますが、それでも一定の音階が聞き取りづらいのは不便ですよね・・

 

 

難聴の種類

難聴にはいろいろな種類がありますが、大きく分けると伝音性難聴感音性難聴の2種類に別れます。

 

 

感音性難聴は老人性難聴と突発性難聴、騒音性難聴が主な原因で、内耳が損傷することで発症します。

 

 

内耳は蝸牛というかたつむりのような器官で、鼓膜が受けた音の刺激を感知します。

    f:id:haken1000:20170927231355j:plain

その刺激を電気信号に変換して、聴神経から脳に伝えることで初めて音として理解出来るのです。そのため、内耳が損傷すると音を受け取ったり変換することができなくなります。 

 

 

音を正確に変換できなければ、脳は断片的な情報しか受け取れなくなるため、結果的に言葉の意味がわからない、音の種類がわからないということが起こるのです。

 

 

感音性難聴の特徴

感音性難聴の特徴は、聞こえる範囲が狭くなることです。
音の範囲は、普通に聞こえる音小さくて聞きづらい音騒音(大きすぎる音)の3つの範囲に分けられます。

 

 

ダイナミックレンジ・聞こえる範囲とは

このうち、普通に聞こえる音の範囲がダイナミックレンジと言われています。
聞き取ることの出来る一番小さい音から聞き取ることの出来る一番大きい音までの範囲のことです。

 

 

正常な聴力を保っていれば、ダイナミックレンジの範囲がもっとも広いので、ほとんどの音を聞き取れます。

 

 

しかし内耳が損傷を受けて感音性難聴になると、聞きづらい音や騒音の範囲が広がってしまうため、本来なら聞き取れるはずのダイナミックレンジが狭まります。

 

 

聞き取れる一番小さい音がアップするだけでなく、聞き取れる一番大きい音がダウンすることもあるため、普通に聞こえている人が大きいと感じない音量でも大きく感じてしまうことがあるのです。

 

 

つまり、聞こえる音の種類が減少することで高音も聞こえにくくなるのですね。

 

 

また、感音性難聴は言葉の周波数によって聞こえなくなるのも特徴です。
例えば、あいうえおの母音は周波数が低いため聞き取りやすいですが、子音は周波数が高いのでもともと聞こえづらいです。

 

 

感音性難聴はダイナミックレンジが狭くなるため、特に高音域にある「さ行」や「た行」などの聞き取りに支障が出るのです。

 

 

高音が聞こえなくても、日常生活に支障は出ないのかもしれません。
ですが、一部の音が聞こえないのはストレスになるので、異常を感じたらすぐに対策なのです(*^^*)

参考サイト:日本耳鼻咽喉科学会

コメント

タイトルとURLをコピーしました