加齢によって、耳の聴力が低下し認知症になりやすいと言われています。その理由は、「理解」と「思考」です。
音が耳から入ってきた時、ただ単に音として捉えているのか。
それとも言葉として反応出来、考えることが出来るかのか。
その違いによって、脳への機能が衰えていくと考えられています。
それは、加齢によってだけではなく難聴になっている全ての人にも当てはまることではないのか・・・と考えます。
難聴になることでのストレス
聞こえないということで、まず言葉のやり取りが難しくなってしまいます。
難聴当事者からの目線では、何度も聞き返すことにストレスを感じてしまいます。
その理由は、相手の反応です。
何度聞き返しても理解出来る言葉として聞こえてこない場合、相手が落胆した表情を表したり態度で表したりするのを何度も目にすることになります。
あまり良い反応をされない事もあるでしょう。
次第に、話すことを避けるため言葉を聞くことがすくなくなってきます。
聞こえづらい人と話している相手の目線では、自分たちの言っていることを理解してもらえないことや、無視をされているように感じることでストレスを感じてしまうそうです。
相手に対して不快感を抱き、声の大きさはひとそれぞれ感じ方が違うので張り上げるように話さなければならないとなると交流を避けるようになります。
互いにストレスを感じてしまう状態になるわけです(T_T)
外からの情報が脳には大切
外から入ってきた言葉によって、脳は考え答えを出します。
その言葉が入ってこなくなると、考えるということが極端に減ってしまうわけです。
前述で書いた通り、コミュニケーションを避けるようになるとより言葉を聞かなくなります。
すると、脳の処理能力も遅くなります。
長い期間、言葉が聞こえてこない状態で過ごすと、言葉が聞こえてきたとしても、言われた言葉を瞬時に理解出来なくなります。
頭の中で何を言われたか整理しようと記憶を辿りますが、思考能力も低下しているため何を考えていたのかさえ不明になってしまうこともあります。
認知症の症状を防ぐには
聞こえないことで発生している機能の低下であるのなら、防ぐにはリハビリすることが最善の方法だと考えています。
まずは、聞こえない音を聞こえるようにする必要があります。
難聴の種類によって改善方法は異なりますが、有効の可能性が高いのは補聴器の装用です。
沢山の言葉を聞くということが重要になってきます。
ただ聞き流すタイプのCDなどではなく、言葉のキャッチボールが出来る状態が最適だと考えます。
その理由は、都度相手からの投げかけによって言葉を理解し、返答を思考して相手に言葉を返すからです。
一方通行ではないということが重要です。
補聴器が重要なキーポイント
言葉をしっかりと聞き取るために欠かせないのは補聴器です。
高性能な機能を持つ補聴器ですが、機能が良いからと言って自分に必ずしも聞こえるようになるとは限りません。
しっかりと調整をしてもらうことが大切なのです。
調整にはある程度の経験が必要だと考えます。
認定補聴器技能者であるかどうかは、あまり関係ないと考えます。
じぶんに合った補聴器にしてもらうためにの調整者を探す目安にはなると思います。
けれど、認定者だから自分に合った調整を必ずしてもらえるとは限りません。
その理由の1つは、認定補聴器技能者が実際に難聴者で聞こえないを経験してない。
難聴者がどんな風に聞こえているのか、難聴者がどんな部分に不便だと感じているのか、解らない部分になります。
けれど、ほとんどは認定補聴器技能者は難聴者ではない場合が多いです。
では、どんなポイントで見つければいいのか・・・
どれだけ多くの難聴者と接してきて、どれだけ多くの調整をしてきているかによって豊富な知識を得られているはずです。
認定補聴器技能者でなくても、経験を得ている人が見つけられれば、技能者である必要はありません。
多くの補聴器店から、見つけるのはそれはそれで難しくもあるのですが^^;
少しでも聞こえるようになったり、理解出来る言葉が増えるようになってくればあとは低下した脳の機能を言葉のキャッチボールで働かせてあげることです(*^^*)
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