難聴の種類には大きくわけると「伝音性難聴」と「感音性難聴」と言われるものがあります。
この2つどちらも難聴で、聞こえない・聞こえづらいということに変わりはないのですが障害が出ている部位や治療法は大きく異なるのです。
伝音性の難聴を引き起こす症状
・耳硬化症
・外耳道閉鎖症
・中耳炎
・中耳奇形
伝音性難聴の治療法は、手術や投薬での治療法と補聴器を使用する治療法があります。
内耳部分、すなわち神経系には異常がないのが特徴です。
音の振動を内耳に伝えるまでのプロセスで異常が起こっているために、聞こえなくなっているのです。
大きな音であれば聞こえるため、音の振動が内耳に伝わるようにするのが治療となります。
手術が一番の治療となりますが、様々な事情から手術ができないという状況に対応できるのが補聴器の治療です。
伝音性難聴の場合、音が内耳に届きさえすれば通常は聞こえるようになるため補聴器の治療は効果があります。
感音性難聴と言われている症状
・突発性難聴
・老人性難聴
・メニエール病
など、内耳の神経障害によって起こる難聴です。
神経性の障害のため、治療は難しいとされており補聴器での改善でもあまり効果が得られないことが多いようです。
人の感じる感覚は十人十色
一般的に言われている症状や改善方法に関しては上記のようなものになりますが、音が聞こえてくる感覚も煩わし耳鳴りも、個人個人感じる感覚が違います。
全く同じ状態や症状は1つもありません。
手術で治る可能性が高い伝音性難聴であっても感音性と同じ感覚を持っている人のいますし、感音性難聴であっても補聴器で効果が得られている人もいます。
片耳の難聴と両耳の難聴も同じです。
片耳だけだとバランスがとれずに聞こえだけでなく音の方向感覚にも支障がでます。
聞こえない側からの声は壁を一つ隔てた場所から聞いているように声がこもって聞こえてきたりします。
聞こえない・聞こえづらいという状況は、たった1回のその瞬間だけのものではありません。
毎日、毎月、毎年、ずっと聞こえづらい状態や耳鳴りが続く状態、めまいが伴う状態というのが続いていくわけです。
「軽視される」のはどうして?
伝音性難聴が軽視されがちだという記事を見かけたことがきっかけとなって書いている記事になりますが、おそらく手術で改善ができる可能性が高いということが理由かなと想像しています。
言い換えれば「手術さえすれば改善するのだから重く考える必要のない症状である」という意味になるのでしょうか。
確かに、手術というのは成功すれば何事もなかったかのように元の生活に戻れるようになります。
けれどそこには沢山のリスクがあり、沢山の不安と精神的な苦痛もあり、失敗する確立も低くてもあるわけです。
100%ということはありえないので、覚悟がいるわけですよね。
手術をして絶対聞こえるようになる保障も、絶対失敗しない保障もないわけです。
その他に軽視されているといえば、世の中の扱いに対しても軽視されているかもって思う時があります^^;
見えない障害というのは人からはわかりづらいですし、わからないだけあって人からもらう痛みは大きくなったりもしますから^^;
誰にでも起こりうるのが難聴
自分が難聴になる前は、難聴がどんなものか良く知ることもありません。
難聴者というと、聞こえない障害者というイメージでした。
先天性難聴や老人性難聴しか頭には浮かばず、途中失聴がこんなに身近になるとは思ってもいませんでした。
昔、もう何年も前に「オレンジデイズ」というドラマがあったのを覚えている人はいるでしょうか。
当時の私はそのドラマを見ていて、ほとんどのシーンは覚えていないのですがところどころシーンが頭に浮かんでくる時があります。
途中失聴になった大学生の話ですが、人生の途中で音が聞こえなくなるのということをあまりリアルな状況として受け取ってはおらず、あくまでもドラマの設定だろう・・なんてのんきに思っていたわけです^^;
今の時代の食生活も昔とはだいぶ違ってきていますし、なかなか摂り入れられない栄養素もたくさんあります。
身体に不足している栄養素や、筋力不足なども血行不良の原因になったり、免疫力の低下につながったりします。
誰でも起こりうる難聴ですが、予防できるワクチンのようなものはありません。
難聴になってから確実に改善させられる治療法も確立されていません。
1度なってしまうと、ずっと付き合うことになってしまうのが難聴です。
日頃からケアを忘れずに、耳を大切にしたいものですね(*^^*)
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